ファシリテーションの面白さ
ファシリテーション研修を受講しただけで、すぐにファシリテーションができるようになるわけではない。その場合、ファシリテーションの成果を体感する機会を与えることが望ましい。
ある会社の幹部は、当社のファシリテーターが運営した会議を終えて、「ファシリテーションをはじめて体感したが、こういうものかと分かってよかった。普段言いにくかったことが発言できた。お互いを知ることができた。これは効果があると思う」と感想を述べられた。また、当社は研修でファシリテーションを活用している会議のビデオを見ることがあるが、それもファシリテーションとは何かの理解を促すことに効果があるようだ。
ファシリテーションを活用した会議やプロジェクトは見ていても楽しい。米国のコンサルティング会社IDEOが商品開発するプロジェクトの映像を見たことがある。心理学者、工業デザイナー、生物学者・・などあらゆる領域の専門家が、ショッピングカートの開発を5日間で行うのである。それぞれが自由に思索し、アイデアを持ち寄ってまた、そこからアイデアがブラッシュアップされ、絞られ、やがてこれまでにない、機能とデザインのカートの試作品が完成する。異なる領域のプロがお互いの発言を尊重しながら、創造していく場面は見ていても楽しい。
大事なことは参加者が何かのプロであること。その上で他者の発言を受容できる成熟性を持っていること。もっというと専門家としての自分の意見にあまり強く固執せず、相手の意見にも耳を傾けること。そして、ファシリテーションというプロセス技術を理解・信頼していることが必要であろう。
当社は自らがそうした組織になるよう努力し続けるとともに、日本の企業の中にも同様の組織が増えるよう、ファシリテーションの面白さを伝えていきたいと思う。創造的なプロセスにプロとして尊重されて参加しているのはそれだけで面白く、元気がでるものだ。
→過去の記事一覧






