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人・組織で備えたい“トリの目” 〔第9回〕 : 学び、成長するリーダー

契約講師/ファシリテーター 早川 美由紀

本コラムでは、TMW講師陣が、ビジネスにおいてトリの目を持つとは何か、それはどんな意味を持つかなどトリの目に関わる話題を扱ってまいります。

学び、成長するリーダー

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   社内で役職が高くなるほど、細かく指導してくれたり、叱ってくれる人は少なくなる。では、リーダーが現在の地位に驕ることなく、学び、成長しつづけるにはどうしたらよいだろうか?

 その答えのひとつは、自分の行動やその結果としての経験を『振り返る』ことである。 つまり、成功や失敗に関わらず、行動や経験を顧みて、自分の中で『意味づける(どんな意味を持つか考え、次の行動にどう活用できるかモデル化する)』ことである。自分の中で意味づけができていない限り、どんな経験も学びにはつながらない。

 確かにリーダーは解のわからない不確実な環境の中を先頭切って進んでいかねばならない。しかし、「自分の解は常に正しい」という思い込みが強すぎると、新たな意味づけが生まれづらく、無意識のうちに過去の成功法則に囚われてしまう。自分の行動やその結果としての経験を『トリの目で見る(客観的、多角的な視点から見る)』姿勢こそが重要となってくる。特に環境が激変している昨今では、過去の成功法則に囚われず、トリの目を持ち、スピーディーに『意味づけ』を上書きしていくことが求められる。

   また、更にリーダーは自分だけが学ぶのではなく、自分のチームを学ぶ場にしていくことが求められる。環境変化が激しく、スピードが要求される昨今では、現場(お客様)に近い職場メンバーが変化を捉え、自分で考え、指示されなくても動くことができるチームを目指す必要があるからだ。

 ちなみに、ここで言う学ぶ場とは、職場メンバーひとりひとりの『振り返り』を共有、促進していく場である。メンバーひとりひとりの中で起こった『意味づけ』を学びの宝庫であると捉えてほしい。それをメンバー同士が共有できる場をつくらなければ、チームで市場環境変化に適応し、勝ち残ることはできなくなるかもしれない。各自が自分ひとりで振り返るより、異なる視点を持つメンバーの話を聴いたり、メンバーから質問されることをきっかけに自分自身と向き合うことで、よりよい振り返りができるのである。目の前の火消しに終始したり、吊るしあげや言い訳の場となってしまっては学びは起きづらい。職場に支援的な環境・関係ができているかどうか、日頃からメンバーの関係性についても気を配り、働きかける必要がある。

 そして、リーダーがつくる学ぶ場は、リーダー自身にとっても新しい『振返り』の機会となる。リーダーであっても、メンバーとの関わりの中で、「あっ、そうか!」と新たな気づきを得たという経験はおありだろう。学ぶ場は部下のために提供しているだけでなく、彼らの多様な視点を受け入れようとするトリの目を持っていれば、リーダー自身の学びへもつながっていく。

 トリの目を持ち、自分自身の行動に対して振り返ることに時間をとってみてはいかがだろうか?

<リーダーが学び、成長するためのポイント>
 ① 行動・経験をトリの目で振返り『意味づけ』る
 ② 自分のチームを学ぶ場にする。トリの目を持って、チームの関係性に配慮する

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