部下のやる気を引き出す
当社ではこれまで複数の企業でストレスチェックを実施しています。この中で「働き甲斐がない」と感じているグループを抽出すると「仕事が合っていない」「自分のやり方でできない」等と感じていることが判りました。
「働き甲斐がない」ということは「働いた先に何があるか見えない」つまり「働く意味が見えない」ということです。「働き甲斐がない」と感じる人は「仕事が合っていない」と感じていますが、合っていない仕事をするときには、その仕事の意味が見えないので、「働き甲斐がない」と感じるのかもしれません。あるいは働く意味を考えずに「合っていないから働き甲斐がない」と逃げているのかもしれません。
こう考えれば、「働き甲斐」を得る鍵は個々人が「仕事の意味(目的)」を考えることにあるといえます。仕事の意味を理解し、働き甲斐を感じられれば、それは「自分に合っている」仕事になる可能性があります。 また、自分なりに意味を感じ、自分の仕事と位置付けられれば、自分なりに課題みつけ、その達成を上司や顧客に認められれば、それが「自分のやり方」でできていると感じられるようになる、あるいはさらに自分のやり方を生み出していくようになります。

仕事が合っていない、働き甲斐がない、と感じている方はご自分の仕事の意味を今一度じっくり考えてみるとよいでしょう。今の仕事の目的を意識し、その中で「私の仕事の意味」を自分なりに見出すことが重要です。この時、若手に対しては、上司がその「意味」を明確にし、仕事を与えるときにはその目的を説明するといったサポートが大切です。
3 フィードバックを行うもうひとつは結果へのフィードバックです。フィードバックは考課時に限りません。仕事の区切りにおいて、できたこと、できなかったことを具体的事実として率直に伝えてください。特に、若手には「自分は仕事ができる」「仕事はおもしろい」と感じさせることが必要です。そのためには、できたことをきちんと評価してやる上司の存在が重要となります。よい評価によって獲得した成功体験は自信につながります。さらに仕事の意味を理解していれば、仕事に興味をもって取り組むことが考えられます。
過去の研究からも主体的行動(やる気)は仕事への興味(好奇心)と成功体験(そこから生まれる自信)によって生み出されることが分かっています。主体的に動き出したときに「自分が決めている」という感覚を持たせることもやる気を引き出します。成功体験は周囲からのフィードバックがあって、感じられるものです。部下のやる気を引き出すコツのひとつはここにあります。
→過去の記事一覧





