AIをやってみました!!
2008年の年頭にあたり、AI(Appreciative Inquiry)を使って『会社のビジョンと2008年の行動指針』を社員全員でつくりました。
AIとは問題解決型のギャップアプローチに対し、できていることを認め、こうなりたいという思いや関与を引き出すポジティブアプローチの組織変革手法です。これを取り入れることで、チーム内の関係性が高まり、モチベーションが上がるなどの効果があると言われています。米国で開発され、近年日本にも紹介され、多くの企業が注目し、また導入し始めています。
AIは以下に示す4つのDにそって進みます。
1 Discovery
2 Dream
3 Design
4 Destiny
1 Discovery
参加メンバーが2名一組で相互インタビューを行います。自分が最もやりがいを感じた仕事、過去の成功体験について語り、そのときやる気を生み出していた何か(ポジティブコア)を探します。それを全員で共有し、チームのポジティブコアについてイメージを共有します。お互いのインタビューで語られたキーワードを共有し、ポストイットに張り出しました。
《主なキーワード》
自分の思いを実現したい/腹落ち感を大事にする/認められたい/
新しい領域/新しい視点/新しいアイデア/みんなでオープン/
皆で協力/仲間を増やしたい/TMWの提供する世界観を共有/
関心と配慮/お客さまに満足いただく/相手の思いを汲み取る/
現場の人の役に立つ/未来に向けたサービスを提供している/
お客さまに着火する
ここで難しいのは、各自が持っている「思い」を具体化することです。日頃から突き詰めて言葉で表すことをしていないと自分の持つイメージを言語化することは難しいようです。また、目的思考が弱いと自分の業務の先に何を実現したいか、というビジョンが描けません。こうしたことを意識し、考えを促す点でよい訓練になると思いました。
ここで、共有された思いは次の通りです。
《思いとは…》・希望の持てる社会を創る
・一人一人が日本を作っていると感じていること
・自分のアイデンティティを所属するコミュニティに感じる
・どうしたら組織がうまく回るかという意識
・仕事を通してのやりがい・満足感
・エネルギーを感じられる会社、人でありたい
・自分の仕事の意味を感じて、自己確信を持つ人と社会を創りたい
2 Dream
Discoveryで明らかになった思考、思いをもとに「どんな組織になりたいか」オブジェを作りました。素材は会社にあるものと、一部100円ショップで買ってきたものを使いました。それぞれ形を作る際に、どんな意味があるかを語りながら手を動かしていきます。その結果、できたのが下の写真です。



てるてる坊主と赤い紙片とピンクのリボンが。
3 Design
ありたい姿を実現するために、2008年はどう行動していくかをステートメントにまとめました。「認められたい」「貢献したい」という思いが強く表れました。異なる領域から当社に加入したメンバーは、この領域で自信を持ちたいと願っていました。
自分に自信を持つためには「自信を持つ」と書いていても実現しません。そこで、「自信を持つためには?」と問いかけました。フィードバックによって自分の出来を確認するという発言がありました。そして、次のような行動指針になりました。
4 Destiny
Dreamに向けて、Design(行動指針)を踏まえどう進めるか、アクションプランを作ります。ここは個人別に2008年の計画に落とし込むことにしました。
合計2回、5時間程の試みでしたが、メンバーの考えを聞くことができ、また全体としてどういう傾向があるかを把握できたことは大変興味深い経験でした。メンバーの中には、自分自身の気持ちや状況に対する発見があった者もいました。
結果的にみんなが導きだした行動指針は、会社の行動指針に共通するものであったことが一番大きな成果だったかもしれません。つまり、押し付けられた行動指針でなく、自分たちが考えて、なぜこれになったかを理解した行動指針になったのです。
そのことを裏付けるエピソードがあります。このオブジェと「2008年の挑戦」を全員の目に留まる場所に展示しました。その結果、「作ったときに、すごくポジティブになったわけではないが、このオブジェが目に入り、時々自分の行動を振り返る」と語った社員がいました。この「作品」が常に意識される場所にあることで、自らの指針として活きていることがわかります。自分で作った自分たちのビジョンと指針だからでしょう。これがAIの威力のひとつではないでしょうか。
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