コミュニケーション研修に求められる3つの要素

ファシリテーター 本田郷士

当社では、企業の中堅社員や若手社員向けにコミュニケーションに関する研修を行っています。これまでも、そしてコロナ禍でテレワークする人々が増える現在においても、コミュニケーションは常に人材育成課題の上位に挙げられています。また多様な働き方が生まれてくる未来においても同様に重要視されることでしょう。

今回は、お客様のご支援経験から得た「コミュニケーション研修に求められる要素」の中から、3点をご紹介したいと思います。

  • 1.コミュニケーションの意味を明確にする
  • 2.自分と周囲の「解釈」の違いを知る
  • 3.自分の言動を客観視する

1.コミュニケーションの意味を明確にする

コミュニケーション研修と言っても扱われる課題は様々です。課題ごとに都度テーマ設定することは言うまでもありません。それと同時に、受講生に対して発信する「コミュニケーション」の意味についても注意が必要です。関係性や場面によって異なる意味で使われることが多いためです。

例えば、コミュニケーション力が高いと聞いて、どのような人物像を思い浮かべますか?「聴き上手または話し上手」、「配慮や気遣いがある人」、「人を巻き込むリーダーシップがある人」等々、たくさんの答えがありそうです。

このように、様々な意味で使われている「コミュニケーション」という言葉の意味を明確に伝えないまま研修を進めることは、受講生に曖昧なメッセージを伝えることになり、結果的に不納得感を持たせてしまうかもしれません。

コミュニケーション研修では、受講生が迷わずに学びに集中し、実践イメージが持てるように、どんな関係性や場面で何ができるようなりたいかを明確にする必要があります。研修の内容は、設定した課題に応じて「聴き方」を学ぶ、「話し方」を学ぶ、「配慮の仕方」や「心理的安全性の確保の仕方」を学ぶなど様々です。

2.自分と周囲の「解釈」の違いを知る

「コミュニケーション」がうまくいかない要因の一つは、自分自身の解釈の仕方、つまり「ものの見方・考え方」に固執してしまうことにあります。「思い込み」とも呼んでいます。

例えば、

  • Aさん「共有した資料は詳細まで読み込んで会議に出席するのが当たり前」
  • Bさん「共有された資料は会議までにざっと目を通しておけば十分」

この場合、会議の時間になってから、Aさんは「何でしっかり読んでいないのか?」、Bさんは「ざっと目を通しているから十分ではないか」と、認識の違いが判明しそうですね。

これは自分と周囲との「解釈」の違いを認識していないか、軽んじているために起きてしまう事象です。「自分の解釈」を当たり前と思わずに「相手の解釈」を確認しに行く必要がありますが、そのためには、自分や周囲に「それぞれの解釈」が存在することに気づく必要があります。

当社では、自分特有の「解釈(ものの見方・考え方)」を否定するのではなく、その存在に気づいて対処することが重要であると伝えています。そのため、ゲームやグループワーク等の体験型学習を多く取り入れて、自分と周囲の「解釈」の違いを味わって頂きます。

3.自分の言動を客観視する

「コミュニケーション」力向上のためには、自分の言動を客観視できるようになることが重要です。

そのため、「話す」や「聴く」といったコミュニケーションに関する学びを、その場ですぐに試す機会があると効果的です。実際に試したものに対する自分の実感や他者からの客観的なフィードバックを通じて実践的に学びます。さらには、「観察者」としての役割も取り入れることで、「客観的な視点で観察する」ことができ、自分自身を客観的に視る訓練にもつながります。

例えば、対話のロールプレイングを取り入れ、「話し手」、「きき手」、「観察者」の役割を担う等、様々な工夫が可能です。



いかがでしたでしょうか。

コミュニケーション研修において重要な3つの要素を踏まえて研修設計に活かして頂けましたら幸いです。

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